ドールアニマルウィンターフェスティバル2023を終えて

外国人来場者の急増問題を受け、実行委員会でも更なる対策を行わなくてはなりません。
これ以上、イベントが複雑化することは避けたい一方、安全で気持ちの良いイベントの開催には、ルールや取り締まりの強化が必要となります。
正直、多くのイベント会社がある中で、なぜ弊社のような小さな会社に毎回課題が課せられるのか不可解ですが、これも安心安全なイベントを作り上げるために必要な道のりなのだと前向きに捉えたいと思います。

今後の対策の前に、まずは何が起こっていたのか事実と推測を合わせてご説明したいと思います。
詳しく知りたい方のみ下記の点線内の記事をご覧ください。
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まず、朝7:15から配る「先行入場チケット」ですが、前回6月は朝260人の方が並んでいました。しかし、今回は440人が集まり、朝7:00の浜松町館オープン時にはエスカレーターに人があふれ騒然としました。実行委員会では早朝に4名の誘導スタッフを配置していましたので、幸い事故が起こることは防げましたが、とても危険な状況でした。
その後の整列も中盤あたりから興奮した中国人が群がり列形成が困難になりました。数名の中国人の力を借りてようやく解消しましたが、これにより設営が30分ほど遅れてしまいました。前回6月はこのような混乱はなく、実行委員会の予測でも、今回は先行入場チケットの代金を500円から1000円に値上げしているので、チケット購入者の急増は想定外でした。なお、後から聞いた話によりますと(確証は取れていませんが)中国人のディーラーは雇った中国人からチケットを、最低でも2000円、良い番号なら5000円で買い取っているとのことでした。(早朝に30分並ぶだけで1000円もらえるなら私も並びたいぐらいです) 実行委員会は彼らがそこまでするとは予測できませんでした。今考えると整列を手伝ってくれた中国人は、彼らを集めた元締めだったのだと思います。
この後は私の推測ですが、先行入場チケット450枚の内、中国人の購入枚数は約300枚、待機列の空席の状況から、実際に入場に使用されたのは50枚程度、残り250枚は破棄されたのではないかと思います。これにより本来入場できるはずだった250人が先行入場できなかったことになります。
中国人ディーラーが1000円×300枚=30万円の初期投資を行ったことは驚きに値します。当然、それ以上の利益があるから行っているのでしょう。また、初期投資を行っているからこそ、その分を取り戻そうと必死になり、結果マナーの悪い来場者が増えたのだと思います。転売グループが複数の場合、競い合いますので、今後さらなる悪化が懸念されます。 対策は急務となります。
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【今後の対策】
 ・「先行入場チケット」の転売及び譲渡、複数所持の禁止

 ・マナー及び違反行為の取り締り強化  (専門の警備員に依頼)
   警備会社への相談・見積もりまで完了。導入決定。

 ・「先行入場チケット」の販売を会員限定の前売り制とする(イベント当日は販売しない)
   なお 海外顧客は「2回以上参加している出展者の推薦」と「実行委員会の審査承認」が必要 
   ※マナーの良い外国人のお客様は実際にいます。会員登録にご協力ください。
  〈暫定案〉会費=先行入場料金とする。当日のイベント会場で9:00から会員証を提示し、チケットくじ引き。

《その他》
 ・一般入場は規制なし(11月と同じ) ※6月の結果を見て悪いようなら規制検討
 ・出展料 変更なし  ※経費は増えますが据え置きます
 ・中国語通訳は継続予定

ドールワールドNAW実行委員会 小川仁志